
見られたことのある方ならお分かりですが、
時計の中は小さな金属部品だけです。
部品のほとんど・もしくは全部が「金属」なので、
使っているうちに錆びる・磨耗する・磁気を帯びる
といったことがあるわけです。
例えば、ドアや自転車のチェーンなど、
年が経つ・使っていくうちに「ギー!」という
変な音が鳴るようになってきませんか?
これは錆びたり油切れしたりしているサインです。
そんなときは油を差したり、錆びを落としたり、
その部分の潤滑を良くすることが必要になりますよね。
時計とは部品の大きさも役割も違うので
「ギー!」という音も聞こえませんし
まったく同じというわけではありませんが、
時計にもそれと同じことが起こるわけです。
そういうわけで定期的に、時計の中に入ったほこりやゴミ、
錆びが出ていないかのチェック、
油の差し替えなどが必要になってくるのです。
それは作られた年式や型、
時計自体の持つ能力・素材、
保管される場所や使われ方も違います。
そういった違いから劣化する速度も変わってくるので、
車検のように必ず「何年」と決まっているわけではないのです。
金属部品なので長い目で見ると、
油切れを起こし部品が磨耗します。
ただ部品が使えなくなるほど磨耗するかというと、
さすがにそこまでの状態になる前に
正しい時間を指さなくなり動かなくなります。
動かなくなった時計をそのまま放置・・・
なんてこともよくありますよね。
ですが、オーバーホールを受けずに放置しておけば、
錆びが原因で部品や機械自体が
使い物にならなくなることも良くあります。
異常を感じた場合は早めに時計店に相談してください。
オーバーホールにかかる期間は?
だいたい1ヶ月ぐらいです。
分解・洗浄・乾燥・注油・組み立てなどの工程があり、
それが終わっても姿勢差による時差の確認・再調整など、
「直してから1日置いてみる」など、
すぐに調整ができない・時間のかかる工程があります。
他にも修理をしている時計があったり、順番もありますので、
ある程度このぐらいの時間はかかってしまいます。
オーバーホール後に問題が見つかったら?
オーバーホールの際には、必ず動作や
誤差の確認などもした上で納品いたしますが、
オーバーホール時にはわからなかった
部品のへたりなどでも問題は起こります。
通常はお店で半年や1年間などの保証がされていますので、
早めに連絡をして再度調整をしてもらいましょう。
当店では1年間の保証をさせていただいております
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